音域について

ここで音域について簡単に触れておきます。
 音域というと「ドレミファソラシド♪」というあれを思い出されると思います。
1)ド 2)レ 3)ミ 4)ファ 5)ソ 6)ラ 7)シ
と続き、ドに戻るので7つで1周するように感じますが、半音ずつ数えていくと12個で1周します。
 どうしてこのようになるか、ピアノの鍵盤で考えてみたいと思います。ピアノの鍵盤を思い出すと、白い鍵盤と黒い鍵盤がありますね。そして黒い鍵盤は白い鍵盤と白い鍵盤の間にありますが、黒い鍵盤がないところもありますね。ドから次の高さのドの直前、シまでで考えると、白い鍵盤が7つ、黒い鍵盤が5つあるかと思います。つまりこの白7つ+黒5つで12個、1オクターブというわけです。
 今度はコード、ABCで表示されるもので考えてみます。このコード表記の場合、
1)A  2)A#  3)B  4)C 5)C#  6)D
7)D#  8)E  9)F  10)F#  11)G  12)G#
と上がっていき、これで1周、つまり1オクターブとなります。ここで注目は「B」と「E」に「#」がないことです。「A」から「G」までが7つ、全てに「#」があれば14個になってしまいますが、2つ少ないので12個となります。ちなみにドレミとABCの関係では、「C」が「ド」に該当します。
 なお、「あの曲の音域を僕たちは出せない」では、例えば音域が半音単位(キー)で10出せない場合、「−10」とするのではなく、「+2」としています。これは、カラオケでキーを調整する場合、上げすぎたり下げすぎたりすると機械で音をきれいに出せないため、10引くのではなく2足して1オクターブ下で歌ってもらうようにしているからです。